2017.06.05写真レポートUP
先生:高橋伸弥さん(サクライズミ高橋醤油)
半年ぶりの北はりま大学。
再開の5月の授業は、加西市にあるサクライズミ高橋醤油さんで行いました。
お店の前に立つと、早速お醤油の匂いがしてきます。
残念ながら3名のキャンセルがあり、スタッフ合わせて7名の参加でした。
その中には、親子でご参加されている方が2組もいらっしゃり、
参加者さんの年齢層が幅広い北はりま大学ならではだと感じました。
この日は、朝から空気の澄んだとても良いお天気で、時間通りの10時スタートとなりました。
先生は、高橋醤油の高橋伸弥さんです。
醤油蔵にご案内いただき、その中でお話を伺います。
以前、加西市には高橋醤油さんのような街の醤油屋さんが4軒あったそうです。
しかし今では、そのほとんどが廃業されてしまった…と言われていました。
高橋醤油さんのお醤油は昔ながらの手作り醤油です。
“古式醸造所”と名付け、江戸時代末期の製法を平成の今、行われています。
その醤油ができるまでの工程を写真で見せていただきながら詳しく伺います。
その後、蔵の奥へとご案内いただき、沢山の樽に入った仕込み中の諸味(もろみ)を見せていただきました。
参加者さん全員に、2年仕込んだ諸味を少し味見させていただいたのですが、
舐めてみると、口の中に濃厚な旨味が一気に広がります。
みなさん口々に「おいしい!」とおっしゃっていました。
さらに奥へと足を進めると、とても存在感のある立派な“天秤式もろみ搾り機”がありました。
この搾り機は、なかなか目にできるものではなく、貴重なものだそうです。
絶妙な搾り加減で、良い(美味しい)部分のみ抽出でき、雑味が入らないとのこと。
高橋醤油さんのお醤油が生まれる“ゆえん”を発見できたように思いました。
その後、実際に搾った諸味を瓶詰めするため、先に瓶に貼るオリジナルラベルを完成させます。
みなさん想いを込めて絵や文字を描きます。その間、色んな話し声や笑顔が見えます。
ラベル完成後はていねいに瓶に貼り付け、高橋醤油さんにご用意いただいたかわいいパッケージ箱に入れて完成です!
伝統を守りながらも新しいことにチャレンジし続けるサクライズミ高橋醤油さん。
味わった醤油は、こだわりをヒシヒシと感じる昔ながらの手作り醤油の味でした。
お醤油も地産地消が必要なのではないか…そんな思いが頭を巡ります。
今回の授業、みなさんにとって今後のお醤油選びが変わる、そんなきっかけになったのではないでしょうか。
(授業レポート:伊藤/写真:笹倉)